2023年1月1日
2023年 あけましておめでとうございます 〜子ども社長編〜
あけましておめでとうございます。
2023年もカニカピラをどうぞよろしくお願いいたします。
ご無沙汰しております。カニカピラの姉川です。
カニカピラの姉川であると同時に2児の父である僕は、なるべくその子の個性を見つけて、伸ばしてあげられたらなと考えながら、日々子育てに励んでいます。
しかし、子どもの個性や可能性を育むのは難しく、「それなら個性を育てることを目的とした、世界中の皆さんのお役に立てるサービスを作ろう!」と考えました。
現在、カニカピラでは、子どもたちが個性を誇りに生きていくことをサポートするサービス『Miii』を企画開発中です。
アンケート形式の質問に回答いただくと、5つのカテゴリーごとにお子さんが持っているやる気や欲求の強弱を可視化することができたり……
お子さんの得意な情報のインプット・アウトプットの方法を教えてくれたり、さらに、専門家からのアドバイスが見れたりします。
Miiiを使えば、お子さんが持っている個性や、やる気の源が可視化されるというサービスです。
もしかして、子どもの今が分かるのなら、これからの行動も手にとるように分かるようにならないものか……………………
と、いうことで。
Miiiを使って子どもの未来予知(行動予測)は可能なのか検証してみたいと思います!
〜検証方法〜
試すといっても、 簡単なものでは納得していただけないと思います。
少なくとも子どもが数時間の間にたくさんの選択肢を選んで、親はそれを事前に全て予測できているくらいの結果を出さなければ、誰も未来予知とは認めていただけないでしょう。
そこで、今回は数時間の間にたくさんの選択肢を選べる環境を用意しました。会社です。
僕には8歳と2歳の息子がいますので、8歳の息子に1日会社を任せてみようと思います。つまり子ども店長ならぬ子ども社長です!そして、彼が数時間の間に選ぶ選択肢や行動を事前に全て予測します!
子ども社長(右)には検証のことは伝えず自由に働いてもらい、僕(左)は事前に子ども社長が選ぶ選択肢や行動を予測します。
そして、子ども社長と僕が同じ行動をしていれば検証成功です!
さあ!Miiiで未来予知が可能なのか!検証開始!!!
〜実際にやってみた〜
Miiiの診断結果が無ければ話が先に進まないので、まずは息子の個性や可能性を診断してみました。結果、どうやら僕の息子はこんな個性や可能性を持っているようです。
楽しみの欲求が強い
価値観・重視しているもの
楽しさ・ユーモア・好奇心・変化していくこと
言語優位タイプ
情報のインプットやアウトプットの際に「言葉」や「意味」「論理」を重視します。このタイプは、情報の構造や順番をとらえて、他の事柄と関連付けながら物事を考えています。
(Miiiより一部抜粋)
これを参考に未来の行動を予測すれば良いので、なんとなく行けそうな気がしてきました!
というか、もしもこれで未来予知に成功したら子どものことなんて全然余裕になるので、子育ても楽勝!?Miiiを使ってオールハッピー!!!いえーい!
これは相当なビッグチャンスですね!早速、企画のことを悟られないように息子を会社に誘ってみます!
姉川
「紺、ちょっと来て〜」
紺
「なに〜?」
姉川
「学校はもう冬休みだよね」
紺
「もう冬休みだよ」
姉川
「じゃあ思い出作りに、カニカピラに社長として1日体験入社してみない?」
紺
「社長〜?仕事って何するの?」
姉川
「そんなに難しいことはしないよ。絵を描いたり、社員の悩みを聞いたりしてもらおうかな。終わったらソフトクリーム買ってあげるけど、どう?」
紺
「ソフトクリーム食べたいから行く!」
検証本番の前日
『出社を未来予知する』
今回の検証は少しでも成功確率を上げるために、僕も社員も子ども社長が来たという設定で働いてみます。
社員A
「それでは、今日の社長のお仕事を説明します。まずは会社のオリジナルキャラクターを制作していただきます。それが終わったら昼休みで、午後からは社長面談を行っていただきます。何か質問はありますか?」
さて、ここから未来予測がスタートです。
普段の紺とMiiiの結果から予測すると、子ども社長はどんなことを言うんだろう。う〜ん、素直に返事をしそうな気もするし。質問はしないかな?
姉川
「わかりました!」
当日
『子ども社長、出社』
子ども社長
「こんにちはー」
社員A
「こんにちはー」
社員A
「それでは、今日の社長のお仕事を説明しますね。まずは会社のオリジナルキャラクターを作ってもらいます」
子ども社長
「オリジナルキャラクター?あははは!」
社員A
「それで、オリジナルキャラクターが完成したら昼休みです」
子ども社長
「えぇーー!昼休み早ーー!ズコーー!」
社員A
「最後に、午後からは社長面談をしますが、そこでは社長として社員のお悩み相談に答えてもらいます!それでは、なにか質問はありますか?」
子ども社長
「えっと、社長面談の1回目と2回目って何が違うんですか?」
社員A
「1回目は対面で、2回目はパソコンを使って遠くに住んでいる社員と電話をします」
子ども社長
「あと、昼休みってどんなことをするんですか?」
社員A
「学校の昼休みと同じだと思ってください」
子ども社長
「わかりました!」
【社員メモ】
未来予知によると子ども社長は元気に返事!でしたが、実際にはたくさん質問をしてから元気に返事!でした。
よってこの時点ですでに未来予知は失敗です。しかし、カニカピラ社員一同、成功しているつもりで最後まで検証を続けましたので、その様子をご覧ください。
前日
『イラストを未来予知する』
社員A
「カニカピラのオリジナルキャラクターを作ってください。社名がカニカピラなので、カニをモチーフにしたキャラでお願いします」
子ども社長はどんなキャラを作るのか、正直この予想は余裕ですね。
Miiiによると紺は言葉やユーモアを重視するタイプです。そして、僕は親として紺のお絵かきを何度も見てきました。その2つの情報から導き出される未来、きっと紺は言葉遊び的な絵を描くに違いありません。
姉川
「完成しました!」
姉川
「いいえ私は〜カニ座の女〜♪」
社員A
「えっ?」
姉川
「カニ座の女」
社員A
「紺くん8歳ですけど、美川憲一さんのこと知ってます?」
姉川
「一応、カニ江敬三っていう案もあったんだけど……」
社員A
「ちゃんと未来予知してください!」
当日
『子ども社長、イラストを描く』
社員A
「今から、パソコンを使ってカニカピラのオリジナルキャラクターを作ってもらいます。社名がカニカピラなので、カニをモチーフにしたキャラでお願いします」
子ども社長
「ちょっと、ダジャレじゃないですか、あははは」
社員A
「それでは社長、よろしくおねがいします」
子ども社長
「う〜ん、どうしよう。ウーパールーパーもいいなぁ」
社員A
「いきなりカニじゃないんですね」
(20分後)
子ども社長
「できた〜」
社員A
「なんか斬新!このキャラに名前を付けるとしたら、何にしますか?」
子ども社長
「カニとウーパールーパーの合体だからカーウ」
社員A
「あ〜!確かにウーパールーパーにカニのハサミが付いていますね!」
子ども社長
「〜♪(歌っている)」
【社員メモ】
未来予知では子ども社長は言葉遊び的なイラストを描くはずでしたが、実際は唐突にウーパールーパーが出ました。
多分ですけど、大人がこれを予測するのはほぼ不可能です。子ども凄い。
前日
『社長面談を未来予知する』
社員A
「早速1人目の面談を始めます。自分はゲームが好きで大会に出たりもするんですけど、全然優勝できなくて…… どうやったら強くなれますか?」
チャンス問題来た!紺はゲームが好きで上手い人の動画をたくさん見ているので、ノリノリで案を出すに違いありません。
姉川
「ゲームの大会ってポケモンとかバーチャファイターとかですか!?」
社員A
「いいえ、大乱闘スマッシュブラザーズです」
姉川
「うわ〜!最高のゲームだ〜!大会で勝つには上手い人の動画を見てひたすら練習しましょう!あと、こんど僕と勝負しましょう!」
社員A
「それでは2つ目のお悩みです。頑張って会社のオリジナルキャラを描いてみたのですが全然上手くいかなくて、これってどうしたらいいですか?」
予測としては、子ども社長はゲームの話でテンションが上がっているので、その余韻で面談も高いテンションを維持し続けるはずです。
姉川
「ハサミと甲羅で攻撃力と防御力をアップ!!!!!!!!」
「さらに目からWi-Fiを飛ばします!ウィーン!!!!!!!!」
姉川
「完成!名前はワイ!」
当日
『子ども社長、社長面談』
社員A
「それでは、今から1人目の社長面談を始めます。 ……の前に、1つだけ確認させてください」
社員A
「そのロボットはなんですか?」
子ども社長
「1日社長ロボです。あっ、イチニチシャチョウロボデス」
社員A
「なりきるんですね」
子ども社長
「ん〜、でもやっぱりよく考えたらロボットじゃなくていいです」
社員A
「助かります」
社員A
「それでは早速。自分はゲームが好きで大会に出たりもするんですけど、全然優勝できなくて…… どうやったら強くなれますか?」
子ども社長
「ゲームの大会?」
社員A
「例えば、社長は最近ハマってるゲームってありますか?」
子ども社長
「ポケモンです」
社員A
「実はポケモンには日本一強いプレイヤーを決める大会があります。もしも社長がその大会に出る事になったら、どうやって優勝を目指しますか?」
子ども社長
「ん〜〜〜〜〜……」
子ども社長
「とにかく強い相手と戦います」
社員A
「確かにそれを繰り返せば絶対に強くなれますね、なるほど、解決!」
社員A
「それでは次のお悩みに移ります!頑張って自分なりに会社のオリジナルキャラを描いてみたのですがなかなか上手くいかず、これってどうしたらいいですか?」
子ども社長
「なんじゃこりゃ〜!!!カニと人間を組み合わせてるから、バランスが悪い気しますね〜」
社員A
「確かに言われてみればそんな気がします。人間ではなく何と組み合わせますか?」
子ども社長
「壺にしましょう」
社員A
「壺!?この会社に壺なんてありましたっけ?」
社員A
「まさか本当にあるとは」
子ども社長
「まずは全身を壺で覆うのがいいと思います。そして、ハサミを設置!設置!設置!」
社員A
「ありがとうございます!かなり良くなった気がします!このキャラの名前は何ですか?」
子ども社長
「ガツ!カニのガに壺のつ!」
【社員メモ】
未来予知では上手い人の動画を見る、実際は上手い人と戦う。
そしてイラストの未来予知はハサミと甲羅で攻撃・防御力アップ、実際はハサミと壺で攻撃・防御力アップ。
ここにきてようやく未来予知できそうな雰囲気になてきました。
前日
『社長面談2人目を未来予知する』
社員A
「それでは2人目の社長面談を始めます」
姉川
「よろしくお願いします」
社員B
「ちょっ、えっ!?社長ウサギなんですか?」
急にウサギになってみたり、今回もテンション高め予想です。なぜなら、紺は以前から僕がパソコンで会議をしていると楽しそうに後ろから参加してきていたからです。
きっと紺にとって、この社長面談はちょっとした夢の時間なのではないでしょうか。
社員B
「とりあえず、表情が見えなくなってしまうのでウサギは解除していただけると助かります」
姉川
「はい!!!!!」
社員B
「それでは1つ目のお悩みです。実は僕、家から会社までがすごく遠いんですけど、どうしたらいいですか?電車に2時間半乗るので大変で……」
姉川
「分かりません!!!」
社員B
「この会社では毎週必ず全員で集まって会議をするのですが、無言の時間が生まれてしまいます。どうすれば盛り上がると思いますか?」
姉川
「かっこいい決めポーズを考える!あと、みんなモノマネを用意する!!!いいえ私は〜♪カニ座の女〜♪」
以下省略……
当日
『子ども社長、社長面談2人目』
社員A
「それでは2人目の社長面談を始めます」
子ども社長
「よろしくお願いします」
社員B
「ちょっ、えっ!?社長ロボットなんですか?」
子ども社長
「ロボットジャナイデス」
社員B
「(……どっちだろう?)」
社員B
「それでは1つ目のお悩みです。実は僕、家から会社までがすごく遠いんですけど、どうしたらいいですか?電車に2時間半乗るので大変で……」
子ども社長
「電車はどこの駅から乗るんですか?路線は何線ですか?どこで乗り換えますか?あと電車の(以下省略)」
……この後も電車についての質問が続く社長面談。
子ども社長
「あっ、そうだ。電車以外に来る方法ってありますか?」
社員B
「無いです」
子ども社長
「ズコーー!!!」
子ども社長
「そんなに電車に乗ると疲れてしまうので、太陽に当たったり外に出たりするのがイイノデハナイデショウカ」
社員B
「つまり、公園などに寄って休憩すれば良いんですね?」
子ども社長
「マー、ソンナカンジデス」
社員B
「ありがとうございます!それでは、次のお悩みです。この会社では毎週必ず全員で集まって会議をするのですが、無言の時間が生まれてしまいます。どうすれば盛り上がると思いますか?」
子ども社長
「う〜ん。これかなぁ〜。」
社員B
「これ?」
子ども社長
「これだぁ〜〜〜!!!」
社員B
「会議が盛り上がらないときはこれをすればいいですか?」
子ども社長
「うん、でももうちょっと強くしたほうが盛り上がるかも」
社員B
「ありがとうございます、ちょっと汗が出てきました」
子ども社長
「あははははは」
社員B
「それでは最後のお悩みです。仕事で会議などをするときに、頭の中で思い浮かべているイメージを分かりやすく伝えるのが苦手なんですけど、どうしたら上手に伝えられると思いますか?」
子ども社長
「う〜ん…… えっと〜…… ここからはロボに任せます……」
社員B
「社長?」
子ども社長
「ウィ〜〜〜ン」
社員B
「社長!?」
子ども社長
「ウィ〜〜〜ン」
社員B
「社長!?」
子ども社長
「……」
社員B
「社長!?どこ行っちゃったんですか!?」
社員A
「床でダウンしてます」
どうやら子ども社長には難しすぎたようです。というか、正直あの内容は大人でも難しいですし。子ども社長、ナイスファイト!
【社員メモ】
社員のお悩み3連発に対する回答は、全問不正解でした。
つまり、1つ前の未来予知成功ムードはただの気のせいです。
〜まとめ〜
と、いうことで今回の企画が終了した訳ですが。結論としては、Miiiで未来予知はできませんでした。
しかし、Miiiは未来予知などという人知を超えたことを目的としたサービスではないのでご安心ください。本来Miiiはお子さんとじっくり向き合う子育てをサポートするサービスです
お子さんのありのままの姿を見つめて、特性や個性がゆっくり花開いていくような子育てができると良いですよね。
社員A
「紺くん、今日1日の感想を聞いてもいいかな?」
紺
「キャラクター作りが楽しかったです!」
「キャラクター作りが楽しかったです!」
姉川
「なんで言い直したの?」
社員A
「姉川さん、子ども社長の働きを見た感想をお願いします。」
姉川
「意外と場に適応できるなと思いました。長い撮影時間にも耐えられたり、大人の難しい質問にも、本人なりに持てる情報で答えていたので。それに、本人が楽しんでいましたね」
社員A
「検証前の予知と、検証後の結果の違いについてはどう思いましたか?」
姉川
「検証前は、ある程度予想の範囲内で収まると思っていました。好きな物も知っていますし、普段の行動も見ていますし、Miiiの結果もありますし。ただ、やっぱり予測は難しいですね。」
紺
「子どもは気分によって喋ることが変わりますからねぇ〜」
姉川
「そう、ムラがあるからね。ノッてくると変なこと言うし、真剣なときは真剣に答えるし。お悩み相談とかね」
紺
「それって良いこと?」
姉川
「そうだね!そういうものってことだね。」
紺
「あははははは!」
皆さんもMiiiを活用して、お子さんとコミュニケーションしてみてはいかがでしょうか。ベータ版を公開中です。
カニカピラでは『デザインでものがたる』をクリエイティブコンセプトに、デザインやアートディレクションに関わるサービスをトータルに提供しています。
ブランディング、PRどのようなプロジェクトでも、皆様とのご縁を大切にし、ご期待にこたえられるよう取り組んで参ります。
アートディレクター / 姉川 たく
Art Director / Anekawa Taku
ディレクター・デザイナー / 岸本 啓樹
Director・Designer / Kishimoto Hiroki
ディレクター・フロントエンドエンジニア / 李 映昊
Director・Frontend Engineer / Lee Yongho
エンジニア / 小松 弘昌
Frontend Engineer / Komatsu Hiroaki
デザイナー / 呉祥寧
Designer / Wu Hsiangning
フロントエンドエンジニア / 大西 翔太郎
Frontend Engineer / Onishi Shotaro
デザイナー / 佐々 聖
Designer / Sassa Hijiri
ディレクター / 城谷 俊太
Director / Shirotani Shunta
ディレクター / 堀越 崇秀
Director / Horikoshi Takahide
お年賀メールは以上となります。
本年も”つくってすすむ”カニカピラをどうぞよろしくお願いいたします。